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2020.09.18 

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【たたみの話】 神様が鎮座される畳 

記紀神話にも、古来の神様が畳に座っていたことが記されています.


   ● 古事記 神武天皇の条    「葦原の しけしき小屋に 菅(すが)畳 いや清(さや)敷きて 我が二人寝し」


 ● 古事記 景行天皇の条    「海に入りたまはむとする時に 菅畳八重 皮畳八重 絁(きぬ)畳八重を波の上に敷きてその上に下りましき」


上記の菅畳(すがたたみ)とは、植物のカヤツリグサ科のスガ(スゲとも言う)をシート状に機織りした筵のこと。皮畳(かわだたみ)とは、動物の毛皮を広げたもの。絁畳(きぬだたみ)とは、太めの絹糸を織ったものです。これらをそれぞれ八重(八段)に積み重ねて座られました。「八重」とは数が多いという意味です。


令和元年に行われた大嘗祭(だいじょうさい)にも、様式はことなるものの神様の鎮座される畳として、藺草の茣蓙を八枚重ねたものが使われました。 下のイラストは大嘗祭の神座の想像図です。


 



 

現在でも神社の本殿では、御神体を御神座(ごしんざ)として複数の畳を組み合わせてお祀りされています。


下の写真は、流造(ながれづくり)の神社の本殿内で設置される御神座です。上から御茵(おしとね)・龍鬢(りゅうびん)・八重畳(やえだたみ)・厚畳(あつじょう)の組み合わせです。これを御帳台(みちょうだい)の中に納めて、中央の御茵の上に「唐櫃(からひつ)」とよばれる木箱に納めた御神体が鎮座されます。




 

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